薬剤部

部門の紹介

 “薬”は病気の治療に欠かすことができないものです。私たち育和会記念病院の薬剤師は、医療チームの一員として、患者様にとって安全でより効果的な薬物療法が行われることを支えています。
私たちの仕事は、患者さまの薬を準備する「調剤」や「配薬」だけでありません。私たちは、病棟カンファレンスや回診に積極的に参加し、患者さまの病態を把握したうえで処方薬剤の評価を行い、積極的な処方提案をしています。
また定期的に患者さまと面談することで、薬剤の有効性の評価や副作用への迅速な対応を行っています。退院時には、お薬手帳や施設間情報提供書を利用することで、医薬連携や薬薬連携を積極的に行い、退院後の薬物治療に関する支援も行っています。

特色

  • 平成24年4月から病棟薬剤業務実施加算を取得し、全病棟に病棟薬剤師を配置

  • 院外処方箋発行率:約42%

  • 認定薬剤師/専門薬剤師など資格取得のための外部研修や学会へ積極的に参加

  • 薬薬連携の推進

  • 入院前支援業務や外来化学療法など、外来患者への薬剤管理業務の推進

  • 一部の患者様の外来処方を院内調剤しています。
    院内調剤を実施することで、退院後も患者様がお薬の管理をできるように
    病院薬剤師が責任を持って指導・支援しています。

後発医薬品について

当院では後発医薬品(バイオ後続品を含む)の使用を入院・外来ともに推奨しています。


  • 後発医薬品(ジェネリック医薬品)とは先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に製造販売される、先発医薬品と同一の有効成分を同一量含み、効き目が同等な医薬品のことです。

  • バイオ後続品とは、先行バイオ医薬品(遺伝子組み換え技術などのバイオテクノロジーを製造に利用した先発医薬品)と同じ効き目や安全性が確認された医薬品です。


国の厳しい審査をクリア

後発医薬品は、国の厳しい審査をクリアしたものだけが承認されています。有効性や安全性、品質も先発医薬品と同等です。バイオ後続品は、先行バイオ医薬品と品質がほとんど同じで、臨床試験を含む多くのデータによって、先行バイオ医薬品と同じように使えることが示されています。

低価格で個人負担が軽くなります

先発医薬品と同じ有効成分を使用し、開発費用が抑えられるので、低価格です。医療の質を落とすことなく、経済的負担が軽くなります。

医薬品の供給について

  • 一部のお薬で十分な供給がされない状況が続いています。当院では在庫の確保に努めていますが、入院・外来ともに患者様にご説明のうえ、成分が同じで異なる銘柄や、類似した効果のお薬への変更を行う場合があります。何卒、ご了承くださいますようお願い致します。

癌化学療法について

  • 抗がん剤による化学療法は、投与中や帰宅後に副作用が出ることがあります。当院では、夜間や休日も24時間体制で患者様からのご相談をうけ、必要に応じて診察を行い、入院できる体制を整えております。心配なことがございましたらお電話にて病院までご連絡ください。 

  • 当院では化学療法部会を定期的に開催し、治療に使用するレジメンについて審査をしています。化学療法部会にて承認済のレジメンのみ治療に使用しています。
    化学療法レジメンはこちら

  • 当院では、医師及び薬剤師が患者様に使用するお薬の効果や副作用、治療スケジュールなどを文書で説明しています。診察の際は医師、看護師、薬剤師が副作用の確認を行い、必要に応じて栄養士が栄養指導を行っております。また、治療の状況等を共有することを目的に、治療の進捗に関する文書を他の医療機関や保険薬局へご提示いただき、連携充実加算を算定することがあります。

  • 抗癌剤による化学療法は、患者様の病気の状態、お仕事、生活スタイルに合わせて治療方法を決定します。患者様と患者様を雇用する事業者様が共同して作成した勤務情報を記載した文書がございましたら病院スタッフまでお渡しください。就労と療養の両立に必要な情報をご提供し、生活環境や労働環境の変化を踏まえ、療養上必要なご説明を行います。

スタッフ

薬剤師 23名
事務職員 2名
感染制御認定薬剤師 1名
がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本医療薬学会認定薬剤師 1名
NST専門療法士 1名
糖尿病療養指導士 1名
スポーツファーマシスト 4名
認定実務実習指導薬剤師 4名
日本病院薬剤師会
病院薬学認定薬剤師
18名