院長の挨拶

ごあいさつ

 育和会記念病院は大阪市の東部、生野区にあり、周辺の東大阪市、東成区、平野区などの地域を主な診療圏とし、地域密着型の基幹病院としての役割を担い、近隣の二次救急医療施設として24時間の救急医療体制をとっています。


 「地域住民に信頼される最新の医療を提供し、住民の健康と疾病予防に貢献する」、「その人らしさを大切にしたケアサービスに徹する」の基本理念を合言葉とし、地域に開かれた病院として機能するように職員一同患者サービスに努めています。

 

 当院は、昭和57年に開設され、平成5年に第1回目の増改築が行われ、265床の急性期型中心の病院として地域の皆様から親しく利用されてきました。

しかし、日々進歩する医療の要求に応えるには機能的にも構造的にも老朽化し、いずれ起こるかもしれない東南海地震に対処するには耐震化の必要性を感じ、耐震化を含む増築および全改築が終了し、平成25年2月より新病院としてスタートしました。

病床数は7:1の入院基本料の届け出をしている急性期病床206床とHCU12床、地域包括ケア病床数47床、合計265床のDPC対象病院(平成20年)として生まれ変わり、病棟はいうまでもなく、外来部門、検査部門、リハビリテーション部門、健診部門、事務部門など、すべての部分におきまして、現在の医療ニーズにあった、患者さまの快適性・安全性を主眼に置いた病院設計に基づき構成され、患者さまに良質で快適な医療の提供に努めています。

電子カルテは平成18年から導入され、業務の効率化と安全な医療の提供が図られました。CT装置は64列で撮影時間及び被曝量が大幅に軽減され、画像処理時間も短縮され検査効率が向上しています。

MRIも1.5Tから3.0Tへと高磁場になり、撮像時間が短縮され、組織診断の精度も向上しています。

診療科は内科系、外科系あわせて23科があり、常勤医は47名、若干の非常勤医が勤めています。また、専門的な医療の要求される今の時代、各領域の専門医、認定医が治療にあたっていることも当院の特色のひとつです。

 

  当院は地域包括ケア病棟以外に、近隣に同一法人の介護老人保健施設「ひまわり」(100床)(平成9年)を有し、他の介護関連施設と緊密に連携をとり高齢者の方々のケアサービスにも力をいれております。

 

また、大阪市立大学医学部、近畿大学医学部の関連教育施設として医学生や研修医の臨床研修指定病院であると同時に、独自に基幹型医師臨床研修病院の指定を受けており、毎年6人の初期研修医が研修に努めております。

 

生野区は大阪市内でも、高齢化率(2025年時点で35%を超える)が高く、今まで以上に病病連携、病診連携を図り、地域包括ケアシステムの推進が重要になると考えています。患者さまやその家族の皆様から、喜ばれ感謝される医療が提供できるように、職員一同努めさせていただきます。

平成30年5月